高校校長便り 5月号(全校集会の講話)
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5月9日(月) 高校 全校集会 校長講話
時間の制約があったため、要点のみ話をしました。もともとの予定を掲載させていただきました。
GWも終わり、1学期も本格的になります。皆さん、50分授業に慣れましたか。
1 今年度の開誠館高等学校の目指す生徒像を確認します。
「志を実現するため、至誠を貫き。試練に共に立ち向かう力強い生徒」に!
吉田松陰先生は28歳の若さで、獄中にありながら、「松下村塾」で、わずか13か月の間、数十人の罪人、浪人や町人たちに学問を教えた人です。その弟子たちのうち、明治維新を支えた高杉晋作や、明治の初代内閣総理大臣となった伊藤博文もいました。松陰先生は一人一人の塾生に「己の志」を気づかせ、至誠貫徹することの大切さを教えられた人物です。
浜松開誠館の「開誠」の誠は、至誠の誠です。高校1年生は初期合宿で、「夢宣言」をしました。それがさらに現実味を帯びた「志」をもつことによって、ぶれない心となり目標に向かって邁進できる人間になれます。志を遂げるには、至誠を貫くことです。
そのためには、友と互いに「切磋琢磨」しなければ実現できません。原石である皆さんを磨くには、柔らかい布では磨けません、ともに生活する友と互いに厳しく接しなければなりません。若者が成長するためには、原石を磨くように優しくも厳しい環境が必要です。勉強もスポーツも同じです。文武両道を目指すこの開誠館で、友とともに両方に挑戦してください。先生方はあらゆる支援をします。
2 「学ぶということ」はどういうことでしょうか。
ひとは 楽しく学ばなければ、本物でない
真剣に学ばなければ、本物と出会えない
深く学ばなければ、本物にならない
絶えず学び続けなければ、身につかない
学ぶということは生きること
広く、深く、強くなるために学ぶ
と数学者の弘中平祐氏の言葉です。自分の学ぶ姿勢を考えてみましょう
3 『困難は解決策を連れてくる』
『致知』2014年10月号に経営コンサルタント代表を務める、川勝宣昭さんが登場されています。日本電産の創業者である永守重信社長に直接薫陶を受けて、いくつもの企業の再建に取り組んだ方。幾多の困難を乗り越えてこられた川勝さんが、その困難に対して次のようなことを述べておられました。いかに困難な状況においても何かしら行動を起こせば解決策は必ず出てくるというのが、日本電産で得た一番の教えだったかもしれません。『困難は解決策を連れてくる』は永守社長の言葉の中で私が最も感銘を受けたものの一つで、これに関連してこんな話をしてくれたことがありました。
『向こうから困難さんがやって来る。誰でも困難からは逃げたい。だから君も困難から逃げたいだろう。しかし困難さんから逃げてみろ。困難さんは脇を通り過ぎて行くが、ひょっとその背中を見たら、後ろに【解決策】というリュックを背負っているじゃないか。逃げたら解決策も逃げていくんだぞ』 生きた教訓とはこういうものかと思ったということです。 『困難は解決策を連れてくる』 この言葉を困難に向かう心構えとして覚えておきましょう。
4 今年は未来戦略の始動の年として、徳育をさらに深く学ぶため、高校2年2学期にクエストエデュケーションを学びますまた、グローバル教育の一つとして、3~4月に海外語学研修(参加27名)を行いました。さらに、ネイティブの先生としてダニエル先生を迎えました。皆さんがいろいろ話しかけてください。学びのイノベーションの一つとしてPJを中学は全教室に配備し、高校は各階に2台ずつ設置しました。夏には、Wi-Fi環境を整える予定です。ICTやアクティブラーニングを用いた授業・基礎学力強化のためのeラーニングが今まで以上に学ぶことができるようにしていきます。体育(高強度有酸素運動と基礎学力)なども進めていきます。
生徒一人ひとりが主体的に学びの場を活かしてください。