第41回全国中学校軟式野球大会出場報告
野球
第41回全国中学校軟式野球大会 8月17日(土) 皇子山総合運動公園野球場(滋賀県)
【1回戦】舞鶴市立青葉中学校(近畿)5-3浜松開誠館中学校(東海)
【開】松下、赤尾-鈴木(悠)【二塁打】神田
【戦評】
9時から開会式が行われた。ライトから入場行進する姿を見ていると、甲子園の入場と重なる所があり、全国大会に来たんだという実感が湧いてきた。開会式終了後、第2試合目に開誠館は近畿地区代表の青葉中学と対戦した。
1回表、青葉中学の攻撃。先発した松下(三年:入野小出身)は1番打者を三振に仕留め、落ち着いた立ち上がりだった。しかし、2番打者に死球、3番打者には打ちとったはずの打球が、広く空いた一・二塁間をしぶとく抜けていくとリズムを崩しはじめる。そして、一死一三塁から4番打者がレフトに犠牲フライを放ち先制される。1-0。その後も死球と二つの安打を許し、早々に3点を先制されることになった。
1回裏、開誠館の攻撃。1番神田(三年:浅間小出身)が、いきなり右中間を抜く二塁打を放った。重苦しい雰囲気を払拭するには十分な一撃だった。2番本多(駿)(二年:飯田小出身)もレフトにヒットでつづいた。一死一三塁から4番本多(優)(二年:飯田小出身)がショートゴロを放つも、二遊間の連携ミスで1点を返した。“さあ、勝負はこれから”とみんなが前向きに思えた1回裏の攻撃だった。
4,5回表の青葉の攻撃は、先頭打者が出塁し、その走者をスコアリングポジションに送り、タイムリーヒットやボークで追加点を挙げていく。開誠館も毎回走者を出塁させ、あと一本ヒットが出ていればビッグイニングを作れた回もあったが、青葉中の投手に要所をしめられた。終わってみれば、青葉中よりも多い9安打を放ったが、残塁11と攻めあぐね、全国大会初勝利はまたもやお預けとなったのである。
負けはしたものの、選手たちは伸び伸びとハツラツとプレーした。楽しそうに野球をする選手たちを見ていると、もっともっと彼らたちの試合を見ていたいと名残惜しくもなった・・・。
夏季大会は全部で12試合行った。そのうち5試合がコールド勝ちだった。1試合平均得点は驚異の5.92。『打の開誠館』という印象を周囲に強烈に残せたことは、選手たちがこつこつと練習を積み重ねてきたことを証明したものだと思う。
新チームがスタートし、9月には早速新人戦が始まる。チームの目標を『全国大会1勝』などという中途半端な目標にしてもらいたくはない。全国大会で勝ち抜くために・・・常にそこを念頭に置いて練習に励んで欲しい。そして、楽しそうに野球をする選手たちの姿を全国の舞台で、また、見たいと思う。