校長ブログ:「ゆく年くる年」によせて
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24日から冬休みに入り、今年も残すところ3日となりました
私たちの目の前には、自然災害、貧困、コロナ感染拡大など世界規模の多くの課題があります。本年度は、新型コロナ感染防止による休校から始まり、コロナ第三波襲来という状況下での2学期終業式でした。皆さんと対面しての式ができないことはとても悲しいことです。全校で式をすることの大きな意味は、空間をともにすることで伝わる感情があるということです。私の立場からですと、生徒皆さんのお顔を見て、「ああ、みんないいお顔だな。」と皆さんの成長の様子や無事に一つの区切りを迎えることの安堵感を得ることができること。そして、そのお顔をみながら、心でお話ができるといったことです。コロナ感染拡大で人と人が接することが危ぶまれますが、人は空間をともにするからこそ共感しつながることができます。一日も早く全校での式ができますよう願ってやみません。
世界規模の多くの課題を目の前にして、自分に自分たちに何ができるのか考えてください。世界が、日本が、浜松市が、変化していく。どのように変化していくのか知ろうとしてください。例えば、脱炭素で電気自動車、水素自動車になっていけば、部品も変わる、整備も変わるといったように、変化を見通すことなしに、あなたの良いところを活かしての貢献することさせも見えないでしょう。だから、この冬休みに、これから私たちの住む社会はどのように変化していくのか、自分はどのようなことで社会貢献して生きていくのかを考えてください。
先日、新聞にスズキの鈴木修会長が自動車部門の脱炭素化、軽自動車への電池搭載についてお話になったことが掲載されていました。「できるかどうかはやってみなければ分からないが、挑戦する。」というお言葉でした。私は胸がいっぱいになりました。私よりも年上の方が未来を見据え、このように勇気に満ちあふれたお言葉を述べておられる。私自身も課題に向かい解決策を考え、言うだけではなく、一歩踏み出さなくてはいけないと強く思いました。皆さんは、会長のお言葉から何を感じたでしょうか。
まさに10年後、20年後は皆さんが担っていく社会です。今、先が見えないことで不安もたくさんありますが、「できるかどうかはやってみなければ分からないが、挑戦する。」の精神で、子どもも大人も皆で知恵を出し合い協力して、あなたたちが暮らす未来が安心して過ごせる明るい未来であるような行動をとり進んでいきましょう。