NEWSブログ

作家・久坂部羊氏による「文化講演会」を開催しました

ニュース

9月12日に中高全校生徒を対象に、作家の 久坂部 羊 先生を講師にお招きして「高校生のための文化講演会」( 主催:静岡新聞社・静岡放送 / 共催:(公財)一ツ橋文芸教育振興会 / 後援:文部科学省、集英社 )を行いました。

 

この講演会は、生徒への文化支援活動として一ツ橋文芸教育振興会と全国の新聞社(静岡県では静岡新聞社)とが共催で毎年行っているもので、本校においては2013年( 講師:哲学者 萱野稔人氏 )以来の開催となりました。

  

講演では、医師でもあり医療を主題にした小説や多くの著書を執筆されている久坂部 羊先生が、「命の横取り〜心臓移植の話」と題して心臓移植やがん治療における考え方や生命の捉え方をわかりやすくお話しいただきました。

  

また、講演会の開催を通じて、 一ツ橋文芸教育振興会および集英社より文庫本100冊の寄贈も受けました。

  

【生徒の感想より抜粋】

  • 講演会を聞いて心臓移植や癌のことについて難しい問題だと感じました。久坂部先生は対策として心の準備を整えておく、病気のことについて知るとおっしゃっていたけれども心の準備をするというのは考えれば考えるほど難しい問題だと感じます。心では心臓移植したい、誰かのためになればと思っているけれど、もし家族の誰かが前触れもなく脳が破壊されてしまって助かること目を覚ますことは1%と言われてもその1%にかけたくなる。どちらが正しいは無いけれど誰に対しても最後の息を引き取るとこまで見届けたいと私は思います。 改めて、講演会を聞いて心臓移植や癌について知り、考える機会になりました。
     
  • 仮に身内が脳死した時して臓器提供を受け入れることはできるのか自分のことのように思え、他者の考え方や価値観など様々視点から考えることができました。 それし、ガン治療にあたっていた先生が過去にどのような体験をしてどのような決断をしてどのような考え方だったのか度々共感できることがありました。
     
  • 心臓移植を待っている側も臓器提供をする側もどちらも心の準備をしておくことが大切だということ知りました。臓器提供は簡単にはできないことですが、誰かの命を救う上では大切な方法なのだと思いました。
     
  • 「明日が必ずくるとは限らない」という言葉が心に響きました。ありがとうございました。
     
  • 安楽死が認められている国は世界で3カ国しかなくて、なぜなのだろうか、日本でその抵抗とは何かと思っていた私でしたが、講演会で多くのことを学ぶことができ、内容がとても深かったです。また、ドナーの話では【自分がやって欲しいことを他人にする】という思いが大切だと学びましたが、その決断は非常に難しいことだと思います。今の人生が当たり前だと思わず、1日1日を大切にしたいと思いました。

一覧へ戻る