中学校長ブログ:中3学習合宿より
日常の風景
今年も残りわずかとなりました。
街を往来すれば年の瀬を感じる中、先週は本校も2学期の終業式を行いました。
生徒たちは冬季休業に入りましたが、引き続き部活動に励む生徒や学習に励む生徒がいます。
23日と24日には、中学3年生のうち希望者を対象に学習合宿を外部会場(浜松市中区)で行いました。
1泊2日でしたが、英・数・国の発展講座や、高校指導教員からの特別講義などを実施しました。
私も、昨年までのスーパー文理コースでの教科指導を踏まえ、特別講義(国語)の講師として授業を実施しました。2日目の朝一番ということで、眠そうな生徒や疲れ切った生徒はいないかと心配しましたが、全員の気持ちのよい元気な挨拶から始まり、75分間の講義を行いました。
中学と高校の国語の共通点と違い、あるいはツールとしての「ことば」をめぐり、いかに書き手の発信と読み手の受信の精度が大事かということを、実験をしながら学んでもらいました。また、後半にはある大学の入試問題を題材にしながら、現代文の論理的な読解について、実践を交えながら進めました。
普段の授業に比べかなり長い75分間というと少し心配もありましたが、参加していた生徒の集中力の高さで、あっという間に予定の時刻が来てしまいました。
以下は合宿に参加した生徒の感想文より抜粋です。
・2日間の勉強合宿という場で「長時間勉強する」ということは大変そうだけれども集中して授業を受ければあっという間だと感じました。
・なかなか少人数の中、1日中先生方に教えてもらえる機会は少ないと思うので、本当に良い体験ができたと思います。
・最初は気が進まなかったけれど、今は楽しかったなあと思っています。(中略)2日間の中で嫌になってしまうこともありましたが、合宿に参加した他のみんなのおかげで頑張ることができました。
わずか2日間で得られる知識などわずかなものです。しかし、参加した生徒たちはそれ以上にこの先の高校3年間を見据えた中で「なぜ学ぶのか」「どう学ぶのか」という問いに対するヒントを得て、大きく壁を乗り越えていったように感じます。
さて、今日は28日です。官公庁は御用納め、あるいは多くの事業所でも仕事納めを迎えていることと思います。本校でも明日からの学校閉鎖を前に、センター試験を間近に控えた高校三年生の生徒を除き、校舎内の人影はまばらです。
今朝は随分冷え込みましたが、年末年始にかけては穏やかな天気が続きそうです。
皆様が穏やかな新年を迎えられますよう、お祈り申し上げます。
浜松開誠館中学校校長 永井 靖