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令和元年度 浜松地区中学校夏季総合体育大会 野球競技の部 結果報告

野球

令和元年度 浜松地区中学校夏季総合体育大会 野球競技の部

【二  回  戦】中郡0-1浜松開誠館(延長9回) 〇 【開】大場、古山-鈴木(悠) 【二塁打】神田2、松下

【三  回  戦】雄踏5-6浜松開誠館 〇 【開】松下-鈴木(悠) 【二塁打】神田

【準々決勝】高台・北部0-5浜松開誠館 〇 【開】室田-鈴木(悠)

【準  決  勝】丸塚3-1浜松開誠館(特別延長8回) ● 【開】松下-鈴木(悠)

※この結果、浜松地区3位として3年連続3回目の県大会出場が決定。

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【戦評:雄踏戦】

 いよいよ三年生にとっては最後の大会が始まった。今回は第3シードとして二回戦からの戦いになるが、いつも通り、挑戦者としての戦い方に期待するのである。

 三回戦は、勝てば三年連続となる県大会出場が決定する大事な一戦。相手は好投手を擁する雄踏。接戦が予想されていた。

 一回表、開誠館の攻撃。先頭の神田(三年:浅間小出身)が、いきなり二塁打を放ち、無死二塁。一死三塁となった後、3番鈴木(悠)(三年:新津小出身)はショートの横を鋭く抜く先制タイムリーヒットを放った。1-0。

 一回裏、雄踏の攻撃。二死二塁から4番打者に左中間へ二塁打を打たれ同点とされ、さらにミスも重なり、あっという間に逆転される。いいスタートで入ったが故に、その流れを壊した相手の攻撃は、この試合のその後の暗雲を感じずにはいられなかった・・・。

 二回表、開誠館の攻撃。6番古山(三年:芳川小出身)、8番谷口(二年:城北小出身)が四球で出塁。9番氏原(三年:浜松北小出身)も相手のミスで出塁し一死満塁の好機を作った。1番神田の内野ゴロの間に同点。そして、二死二、三塁から2番本多(駿)(二年:飯田小出身)がライトに勝ち越しとなる二点タイムリー安打を放ち、4-2。これで試合が落ち着くのを願うばかりであったが、雄踏の勢いを止めることができず、3回、4回とチャンスを作られ、逆転されてしまう。4-5。

 攻撃では三回から交代した雄踏の二番手投手を打ちあぐね、五回まで四球の走者を二人出しただけだった。流れを完全に失っていた・・・。

 しかし、こういう悪い流れを変えるのは、やはり全力プレーなのだと改めて思い知るのである・・・。

 六回表開誠館の攻撃。一死から7番鈴木(諒)(三年:砂丘小出身)がセカンドにゴロを放ったが全力で一塁を駆け抜け、内野安打にした。雄踏の内野手が怠慢だったわけではないが、このプレーで空気が一変する。そして、四球を二つ挟み、二死満塁から2番本多(駿)がまたもやライト右に適時打を放って同点。5-5。続く3番鈴木(悠)は勝ち越しの押し出し四球を選び、これが決勝点となった。

 この六回の攻撃は、今後の試合においても“いい試合をするのではないか”という手応えを感じるものだった。開誠館の各打者は落ち着きを取り戻し、打つべきボールと捨てるボールを明確にしはじめ、みんなでまとまって攻撃しているように見えた。それまでは攻撃も守備も一人一人が勝手に、バラバラにプレーをしていた。だからミスも多く出てしまっていたと思う。一つのプレーをまるで他人事のように見てしまったり、チームの決めごとを守ろうとする選手が少ないときは、まとまりもなく、もろい。秋の強さはまとまりから来ていたはずである。だからこそ驚異的な粘りと逆転勝ちをする試合が多かった。そんな秋の強さを感じることができた六回の攻撃だったと思う。

 浜松地区大会は3位という結果に終わった。7月25日(木)から始まる県大会では、挑戦者として、積極さとまとまりを武器に泥臭く勝利を掴んでもらいたいと思う。

 

 

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