華道部:「Ikenobo花の甲子園東海地区【静岡県】大会」にて3位入賞!
華道
9月15日(土)、今年度から静岡県単独開催となった「Ikenobo花の甲子園東海地区【静岡県】大会」が、静岡市民文化会館で行われました。本校からは高校1年生チームが出場し、3年生チームに混じって大奮闘し、作品もプレゼンテーションも大好評で、堂々3位入賞を果たしました。
チーム名は「Buddies」〈つぼみの仲間たち(Buddies=仲間たち、bud=つぼみ)〉という意味で、高校1年生がこれから花を咲かせようという思いをこめました。
テーマは「世阿弥と私」 すべての伝統文化に通じる世阿弥の考え方について華道講師の細野由紀子先生にお話を伺い、この夏、世阿弥について勉強し、考えたことや感じたことを作品とプレゼンテーションで表現しました。
【1作品目】「伝統とは変革の連続である」「命には終わりあり。能には果てあるべからず」この言葉は能だけでなく、生け花にも私たちの学校に共通することです。
作品では「カヤツリグサ」を主材として、「時の流れ」を表現しました。枯れゆく黄色い葉で「過去」を、力強い緑の葉で「現在」を、これから伸びる若葉で「未来」を、「向日葵」で変わっていくものの「輝き」を表現しました。
【2作品目】室町時代、世阿弥も見たであろう「のどかな里山の風景」を「万作」で、里山に広がる大空を見上げている「15歳の私たち」を「アンスリウム」で表現しました。
【3作品目】ミニチュア花器は「燭台」です。生涯、初心を貫いた世阿弥の「純粋さと能への情熱の炎」を「スターチス」「木苺」で表現しました。
高校1年生の果敢なチャレンジ。夏休み学校が開いている日はほとんど毎日、基本技術1つ1つから指導していただきました。立体的にいけること、空間を生かしていけることを少しつかむまで、かなりの時間がかかりました。どういけたら良いかわからなくなることも何度もありましたが、世阿弥の言葉「是非の初心忘るべからず」を力にして、乗り越えてきました。大会1週間前は、まさに「能には果てあるべからず」でした。いけて、考えて、いけ直して・・・の繰り返しで、より美しい作品を目指しました。
彼女たちはこの練習を通して大きく成長しました。当日のプレゼンテーションでは「まず何かをやってみること。失敗を恐れず、失敗を忘れず、よりよいものに変えていくこと。その連続が伝統を作り、その連続が私を作っていくのだと思います。私たちは挑戦の連続でありたい!」と堂々と言い切って終えました。
華道講師の細野先生、木村先生には、常に温かく明るい雰囲気を作ってくださり熱心なご指導と花材等で全面的なご支援を賜りましたことを心より感謝申し上げます。また、ずっと応援し見守ってくださった保護者の皆様、アドバイスや励ましの言葉をくださった先生方、本当にありがとうございました。