R4年度パーラメンタリーディベート静岡県大会結果
部活動
【R4年度パーラメンタリーディベート静岡県大会】
2月5日(日)三島北高校にて英語ディベート静岡県大会が行われました。参加したグローバルコース&SDGs部チームの試合結果です。
<試合結果>
第1ラウンド 開誠館 ◯ – 浜松西
第2ラウンド 開誠館 ◯ – 藤枝東
第3ラウンド 開誠館 ● – 三島北
第4ラウンド 開誠館 ◯ – 吉原
<順位>
総合3位(3勝1敗)
*全国大会への出場校は2月17日に発表される予定です。
~第1ラウンド戦評~
そして迎えた初戦。対戦相手はアカデミックディベート県優勝校の浜松西高校だ。正にそのアカデミックディベート県大会の1回戦でも対戦し、敗戦している。この敗戦から彼らは何を学んだか。その真価が問われる一戦となった。議題は“TH prefers to live an average anonymous life ( such as an employee of private company or a public servant with average level of income) in Japan over being a professional football player in J1 League.”(J1リーグのプロサッカー選手になるよりも日本では平均的な無名の人生(平均的収入の民間企業の従業員や公務員として)を歩むことを好む)。賛成側が開誠館、反対側が浜松西だ。前半に関して、反対側は立論をしっかり展開し、議題に対する明確なディフィニションを行った。対する賛成側はArgumentを展開させながら双方の比較を行った。後半は、in Japanという部分に焦点が絞られながらArgumentの起こる可能性について双方の議論がなされた。ジャッジの「本当に勝敗を決めにくい試合」というコメントからも分かる通り、一進一退の攻防が続いた。最終的にArgumentを比較した結果、開誠館にvoteが入った。
~第2ラウンド戦評~
Motionは “THW abolish recommendation system for university entrance exams in all countries.”(本議会は、すべての国で大学入試の推薦制度を廃止する) です。開誠館はOpp側です。Gov側はpersonalityとacademic abilityの優先度等をargumentとして提示しました。Oppの本校は、personalityがacademic abilityに優先された場合のデメリットについてrefute、また、Motionを導入しないとどんなメリットが起こるのかを説明しました。対するGov側は、学費についても議論を展開しました。Oppの本校はpersonalityは個に内在している事、経済事情や大学運営をいかにsustainableにするかを説明しました。最終的にOppの本校replyは、推薦制度によってもにpositiveな競争が起こると主張し、Govのreplyは推薦制度によって引き起こされるデメリットを強調しました。本試合でもOppの本校が勝利をおさめました。
~第3ラウンド戦評~
ランチブレイクをはさんで後半戦が始まった。第3ラウンドの相手は、会場校でもある三島北高校だ。議題は”THW legalize surrogacy for profit.” (本議会は営利のための代理出産を合法化する)。高校生ディベーターにとっては難しい、controversialなトピックだ。政府側が三島北、野党側が開誠館だ。前半、政府側は代理出産の社会的必要性を説く、対する反対側は代理出産に潜む危険性を説いた。後半に進むにつれて議論は、前述された代理母の健康や出産の手段について深掘りしながら、双方の議論の比較に移行していった。政府側は、Motionからのストーリー展開、もっと言えばチームスタンスが一貫しており、その根拠や説明をしっかりしていた。反対サイドの開誠館も奮闘したが、Main argumentとMotionとのつながりや論理に若干の飛躍があった点についてジャッジからフィードバックを受けた。また、議論に対するエンゲージメントの薄さも言及された。結果的に三島北にvoteが入った。
~第4ラウンド戦評~
クローズドラウンドの議題は”THW require citizens to pass general social issue exam to vote in the election.” (本議会は、市民が選挙で投票するには一般的な社会課題に関するテストに合格することを要求する) です。本校はOpp側です。本校LOは、Govの提示したソーシャルメディアへの議論に対して、これ自体が現状の課題解決に結びつかないと発言しました。argumentとして、テストの存在がむしろデメリットを生み出すとしました。DLOは、人口の増減に着目し、市民の生活に密接な観点について投票率に関係していると述べました。Govの主張する「社会課題を学ぶ機会となる」と、Oppの「試験への動機が見込めない」の双方が平行線で残っている状態です。Gov Whipは「将来を変えたい人々が試験を受けたいと考える」と強調した一方で、本校Opp whipは、ソーシャルメディア上の間違った情報のリスクを指摘しました。Opp replyはrandom votingのリスク、テストによる投票人口増加の可能性の低さを再度指摘しました。結果は、開誠館にvoteが入りました。
大会運営委員の皆さま、ジャッジの皆さま、事前学習会から円滑な本大会運営までご尽力いただき感謝いたします。また対戦校の皆さん、参考になる議論がたくさんありました。ありがとうございました。