中学校長ブログ:オープンキャンパスを通して実践する
日常の風景
先日、中学校のオープンキャンパスを行いました。たくさんの皆さんに関心を持っていただき、誠にありがとうございました。
1学期に続き、今回のオープンキャンパスでも中学生が補助役員を務め、誘導や案内などを行いました。前回は2年生でしたが、今回は1年生たちの初めての任務でした。
1年生にとってみれば、一年前は逆の立場。自分たちを迎える中学生たちを大きく感じていたはずです。そんな彼らが4月に入学し、次第に中学生らしさ、開誠館生らしさを備えて「おはようございます。受付はこちらです」と声をかける姿は、当たり前の有り様とはいえ、小学生たちとの対比によって、彼らの成長を感じる瞬間でした。
国の大学入試改革を含めた教育改革の議論において、これまでの「知識・技能」のみならず、「知識の運用力」や「関わり方」を含めた「学力三要素」が取りざたされています。本校でも未来戦略教育の中で、ICTの活用やアクティブラーニングの手法を用いて新しい学力観に基づいた幅広い力を身につけさせようという取り組みを行っていますが、一方で浜松開誠館の教育の特徴として従来から取り組んできた「徳育教育」も数値化されない非認知的能力を高めるものであります。
オープンキャンパスの補助役員を通して求められたものは、まさに知識や技術単体ではなく、「徳育教育」や日常的に積み上げてきたそれらを統合的に運用する力であったり、仲間との協働であったりしました。ちょうど今週の徳育プログラムKコンパスでは、生徒たちは敬語について学んでいました。
オープンキャンパスは参加された方のために行う外向きのものではありますが、同時に生徒たちにとっても体験的な学習の場として日頃の学びの実践につながったようです。
浜松開誠館中学校校長 永井 靖