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高校校長便り4月号(入学式式辞)

日常の風景

平成29年度 入学式 式辞

 日本の春は、年度の事始め、本日よき日に多数のご来賓の方々をお迎えし、平成29年度 誠心学園 浜松開誠館高等学校第20回入学式を挙行できましたこと厚くお礼申しあげます。 

保護者の皆様、ご子息・ご子女のご入学おめでとうございます。新入生のみなさん、入学おめでとうございます。これからの3年間、よろしくお願いします。『お願いします』とは、生徒の皆さんや教職員の方々だけでなく、皆さんを支えてくださっている保護者の方々、さらには、今日誠心学園が創立93年となる礎をつくられた長谷川鉄雄先生をはじめ学園関係の先輩諸氏・同窓生の方々も含まれます。学園の伝統・文化に対しての『お願いします』も含まれています。

 校訓 誠心=偽りのない心。まごころ 敬愛=尊敬し、親しみの心を持つこと

 校章 外側の八角形は、“真澄の鏡”といってよく澄んだ鏡をかたちどったもの、そして内側の円の中の三角形の部分は、心という字を組み合わせ模様化したものである。従って鏡の中に心を写したものが本校の校章で“誠の心”をあらわしています。

今年度の育成したい生徒像は、「未来戦略教育により、バランスの良い心身を備え、自己肯定的に夢・未来を探求し、困難な場面でも自ら打開する力を有する生徒」

そのために、開誠館では、人間教育の土台として徳育を学びます。高校では、『7つの習慣J』・『クエストエデュケーション』を学びします。 保護者の方は、年数回「親学講座」を予定しておりますので、「7つの習慣J」を知っていただきたいと思います。開催の案内は後日、いたします。

重点目標を中心に、4つの話をします。

重点目標は、高校では、立ち止まり挨拶  クローバルマインド  ICT教育の推進

①「立ち止まり挨拶」の徹底 

 この挨拶は、立ち止まって、笑顔で相手の目を見て「おはようございます」といい、30度お辞儀をすることです。良い先輩の手本を見て、身につけてください。「挨拶ができる学校」という新たな校風を作り上げましょう。あいさつする意味は「心を開いてお互いに近づく」ということ、コミュニケーションの第一歩です。

② グローバルマインドを育みましょう。

 グローバルマインドとは、「己を知り、他を知る=浜松、から日本、アジア、世界へとグロ   ーバルな視野とローカルな実践をする」ことです。今年度、ネイティブ教員として3人の先生を迎え、4人のネイティブ教員とともに、全教員でグローバルマインドを育てていく場を生徒の皆さんに提供します。つまり、昼や放課後に、2階のグローバルルームでは英語のみの会話ができますので、グローバルコースばかりでなく、全生徒が利用してください。そして、是非、英語4技能を身につけてください。

 ③ ICT教育の推進  授業と探求する習慣=調べ学習の重視

 今後、授業に教わる授業が減り、自ら主体的に学ぶ授業が増えていきます。落ち着いた態度は、自らの「思考力・判断力・表現力」を向上させます。また、共に学び合うことによって、「主体性、多様性、協働性」が養われます。また、昨年夏 Wi-Fi環境を整え、教員にiPadを配布し、この半年間ICT教育の実践準備をしてまいりました。生徒の皆さんは、授業での利用だけでなく、調べ学習、レポート、発表や家庭学習に活用してください。また、必ず記録を残してください。2020年大学入試改革などの影響で、在学中の記録として重要となります。このことは、専門的には「ポートフォリオ」といいます。

④ 教育宣言「体罰といじめの根絶・笑顔がはじける徳育の浜松開誠館」

 このことに関連して、『言葉の大切さ』について話をします。平光雄(たいらみつお)著の『子どもたちが身を乗り出して聴く道徳の話』は小学生を対象にしされた道徳授業を紹介します。

 『ナイフは肉を切り、言葉は心を切る』ということです。ナイフで肉が切れないと困りますが、言葉で、相手の心を切って傷つけてしまうことがあっては大問題です。したがって、ナイフを慎重に扱うように、切る前に切る場所を確認するように、言葉を発する前にちょっとだけ『大丈夫かな』と確認するような癖をつけていきたい。それが他人への配慮と言うことです。

  以上の学びは、これからの日本の教育が求める「21世紀型学力(思考力+判断力+表現力+主体性+多様性+協働性)を意味しています。この大切な学びを開誠館で習慣となるよう身につけてください。

  最後に、新入生の皆さん、入学式を迎えられたことを保護者・友人・先輩たちに「ありがとうございました」と言葉で感謝を伝えてください。また、保護者の皆さま、開誠館の教育のご理解とご協力をお願いたします。

以上を持ちまして、式辞とします。

                                                    平成29年4月7日 

誠心学園 浜松開誠館高等学校

                                                  校 長 中 西 孝 徳

 * ポートフォリオ(Portfolio). 英語では、書類を運ぶ平らなケース。自分の能力を周囲に伝えるための自己作品集のこと

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