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高校校長便り1学期始業式4月6日

日常の風景

平成29年度 1学期 式辞

おはようございます。

日本の四季 春は、年度の事始め 目覚めを感じます。

この時季に、誠心学園 浜松開誠館中学校高等学校の平成29年度1学期始業式が、皆さんと迎えることができたことを先ずもってうれしく思います。『お願いします』とは、生徒の皆さんや教職員の方々だけでなく、皆さんを支えてくださっている保護者の方々、さらには、今日誠心学園が創立93年となる礎をつくられた長谷川鉄雄先生をはじめ学園関係の先輩諸氏・同窓生の方々も含まれます。学園の伝統・文化に対しての『お願いします』も含まれています。

今年度は、浜松開誠館中学校高等学校となってから、20年目の年となり、節目の年となりました。昨年度の進学、就職、部活動の実績には、素晴らしいものがありました。是非、さらなる実績を積み上げてください。教職員一同、全力で支援します。

今年度の育成したい生徒像は、

「未来戦略教育により、バランスの良い心身を備え、自己肯定的に夢・未来を探求し、

困難な場面でも自ら打開する力を有する生徒」

重点目標は、

中学校では、立ち止まり挨拶 態度教育を強化 礼儀正しく品位ある所作

高校では、立ち止まり挨拶  クローバルマインド  ICT教育の推進

  • アンジェラ・ダックワース著 神崎朗子訳 「GRIT やり抜く力」ダイヤモンド社レンガ職人 目的
  • やり抜く力は、自己目標に対する志向度は同じで、社会貢献度の志向度が強いほど「やり抜く力」が強い

         志向度合い(5段階)       自己目標度    社会貢献度

  1. レンガを積んでいるんだよ             3        2.5       
  2. 教会をつくっているんだよ             3        3
  3. 歴史に残る大聖堂をつくっているんだよ       3        4

 

重点目標を中心に、5つの話をします。

1 「立ち止まり挨拶」がさらに定着できるようにしましょう。

 

 *明日、入学式に新入生が来ます。皆さんが先輩として手本を見せてください。「挨拶ができる学校」という新たな校風を作り上げま  しょう。あいさつの意味は「心を開いてお互いに近づく」という意味です。

2 ICT教育の推進

 授業を受ける(教えられる)が、ICT教育を行うことによって、自ら学ぶへ移っていきます。中学1年生、高校1年生、2年クローバル系の生徒はiPadを使って、調べ学習、レポートや発表を記録してください。2020年大学入試改革から、在学中の記録として重要となります。このことは、専門的には「ポートフォリオ」といいます。さらに、環境整備として、PJの常設を昨年は中学9クラスに続き、今年は高校1年8クラスに行います。従来の移動用は、高校2,3年生用として使います。

 

 生徒の皆さんは、授業に臨む態度を変えてください。落ち着いた学びの態度は、自らの「思考力・判断力・表現力」を向上させます。また、共に学び合うことによって、「主体性、多様性、協働性」が養われます。

3 グローバルマインドを育みましょう。

 グローバルマインドとは、「己を知り、他を知る=浜松、から日本、アジア、世界へとグローバルな視野とローカルな実践をする」ことです。 今年度、ネイティブ教員として3人の先生を迎え、4人のネイティブ教員とともに、全教員でグローバルマインドを育てていく場を生徒の皆さんに提供します。つまり、昼や放課後に、2階のグローバルルームでは英語のみの会話ができますので、グローバルコースばかりでなく、全生徒が利用してください。そして、是非、英語4技能を身につけてください。4

 

4 本校の平成29年度の教育宣言である「体罰といじめの根絶・笑顔がはじける徳育の浜松開誠館」

 これに関連して、『言葉の大切さ』について話をします。

 

平光雄(たいらみつお)著の『子どもたちが身を乗り出して聴く道徳の話』は小学生を対象にした道徳授業を紹介したものです。『ナイフは肉を切り、言葉は心を切る』ということです。ナイフで肉が切れないと困りますが、言葉で、相手の心を切って傷つけてしまうことがあっては大問題です。しかもこれが無自覚に切るということになると、もっと大きな問題となってしまいます。おおよそ、言った人は忘れがちで、切られた人は忘れられないばかりか、長びくことも少なくありません。平先生は、「怖いものだという自覚が大切です。言葉は便利なものです。無制限に使えるものだけど、怖いものでもあります。だから、ナイフを慎重に扱うように、切る前に切る場所を確認するように、言葉を発する前にちょっとだけ『大丈夫かな』と確認するような癖をつけていきたい。それが他人への配慮と言うことです。ナイフは肉を切り、言葉は心を切る。よく覚えておいてください」と言っておられます。

5 徳育を学ぶということ

 

『Kコンパス』・『7つの習慣J』・『クエストエデュケーション』を学び身につける意味について話をします。

魚は泳ぐことができます。でも泳ぎ方を変えることはできません。鳥は飛ぶことができます。しかし、飛び方を変えるができません。

しかし、ヒトは、単に、泳いだり、歩いたり、走ったりするだけでなく、より良くと工夫します。

ヒトは、空を直接飛べませんが、飛行機を発明しました。つまり、そのやり方を変えることができるということです。いろいろな経験や失敗から学び、よりよく創意工夫して変えることができます。

この学びは、これからの日本の教育が求める「21世紀型学力(思考力+判断力+表現力+主体性+多様性+協働性)を意味しています。この大切な学びから是非習慣となるよう身につけてください。

 最後に、今日の始業式を迎えられたことを互いに・保護者に・先輩たちに「ありがとう」と言葉で感謝を伝えてください。

以上を持ちまして、式辞とします。 

                                             平成29年4月6日

誠心学園 浜松開誠館高等学校

校 長  中 西 孝 徳

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