中学校長ブログ:6年間の軌跡〜高校卒業式より〜
日常の風景
本日は3月11日です。
東日本大震災より5年をむかえた今日、犠牲となられたみなさまに改めて深く哀悼の意を表すとともに、被災された方々・地域が一日も早く復興されることを心よりお祈り申し上げます。
気が付けばすでに3月も半ばに差し掛かろうとしています。
先週の3月1日には高等学校の卒業証書授与式を行い、中高一貫生を含めた生徒がこの学び舎を後にしました。
卒業した中高一貫生は、私自身も当時学年教員(中1)として関わっていました。
入学したばかりの1年生全員を、桜の木の下で撮った写真がありますが、どの生徒も希望に満ちあふれた表情をしていました。
特に入学後まもなく4月に行なった静岡県立三ヶ日青年の家での初期指導合宿(3泊4日)は強く印象に残っています。
他校よりもちょっと長めの初期指導合宿では様々な活動を行いました。
生活指導・学習指導はもちろんのこと、ウォークラリー、カッター訓練、創作劇発表会などなど。
中でも校歌練習は、それぞれがおぼつかない様子で生徒手帳を手にしながら一生懸命歌詞を覚えようとしていたことを思い出します。
ここで覚えた校歌は、始業式や終業式、ある部では部活の試合前のルーティンとして、または部活の応援で、様々な場面で仲間とともに歌ってきました。
その彼らが、6年間歌い続けた校歌を、卒業式で歌い納めをするというのは、中高一貫生6年間の成長の日々をそれぞれに想起させるに十分足るものでした。
今後はそれぞれが自分の道を進むことになります。制服を着て校歌を歌うことはもうありませんが、開誠館ファミリーとしてのみなさんのご活躍を期待します。
浜松開誠館中学校校長 永井 靖