校長ブログ:夏休みによせて ~支える人に 小さな取り組み~
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生徒の皆さん、元気に過ごしていますか。
暑い日が続いています。さらに、コロナの感染拡大が止まりません。今まで学校生活で実践してきたこと、自分だけではなく周囲のみんなを守る意識を忘れず継続して生活をしてほしいと願っています。
終業式での話をもう一度
昨年度からコロナ禍の状況であり、学校生活の日常は大きく変化しました。行事がいつも通りにできなかったり、部活動においても制限があったり皆さんにとっては、残念なことが多くあったと理解しています。しかし、皆さんは「できない」と嘆くのではなく、「どうしたらできるのか」と考え、文化祭を始めとしてたくさんの「新しい日常、工夫した日常」を創り出してくれました。そのひとつ、清掃時にコロナ対策について連絡する整備委員の言葉は、「コロナ感染拡大をみんなで防いでいこう」という温かなものが伝わってきます。そして、このようなすばらしい主体的な活動ができる皆さんを誇りに思っています。
一学期間、みんなよく頑張りましたね。「ありがとう。」
「ありがとう」私はこの言葉が好きです。
人から言われて一番嬉しい言葉ランキングNO.1「ありがとう」
子どもが大人から言われて嬉しい言葉ランキングNO.1「ありがとう」
恋人から言われて一番嬉しい言葉ランキングNO.1「ありがとう」
すごいですね。「ありがとう」は魔法の言葉です。
お互いの心を温かにする言葉ですね。
夏休みには関わる方に「ありがとう」と伝えられるといいですね。
そこで、身近な家族に焦点を当ててみましょう。皆さんのことを常に考え支えてくださっているお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんご家族に「ありがとう」と言えていますか。送り迎えをしてくださったり、お弁当を作ってくださったり、口には出さなくてもあなたたちのことをいつも考えてくださっている。本当にありがたくこれ以上の幸せはないと思います。
海外で活躍するあるサッカー選手が、少年に「なぜ、サッカーをするのか」と質問すると「有名になって親を助けてあげたい。」と答える子どもが多いそうです。
私はモンゴルに訪問した時、子どもたちが自ら学習に取り組む姿勢に感心をし、「あなたはなぜそんなに勉強をするの」と質問しました。すると子どもたちは「将来設計ができるようになり、モンゴルに家を建てたい」「医者になって、国の人を助けたい」と答えました。
誰かのために役に立ちたいと思う気持ち、これこそが自立の始まりです。
あなたを支えてくださっているご家族も、親の責任はあるけれども、あなたと変わらない一人の人間です。あなたが自由に自分のことをしたいように、大人も同じですよ。
つまり、あなたを支えて下さっている人も、あなたたちのために自分の時間を融通しているのかもしれません。ですから、「ありがとう」を伝えて下さい。
そして、いつか「わたしは大丈夫だから。自分のやりたいことをやってね。」と言えるような、人の幸せを願える自立した人になること期待しています。
この夏休みに誰かのために何かをする。支えてもらう人から支える人になる、身近なところからみつけて取り組めたら素敵ですね。どのような些細なことでもいいのです。支える人になれますよ。何ができるのか考えて取り組んでみましょう。
夏休み明けにお話ができたらいいですね。皆さんとのお話を楽しみにしています。
では、健康に気をつけて元気に過ごしてください。