第14回ESD大賞優秀賞を受賞/第15回ユネスコスクール全国大会のポスターセッションに参加しました。
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本校の持続可能な教育(ESD)が高く評価され、このたびESD大賞優秀賞を受賞しました(優秀賞は全国で3校の受賞となります)。気候マーチや気候サミットという一連の環境教育に加えて制服回収アップサイクルやフェアトレード活動、グローバルの異文化理解に対する教育が評価されました。
気候マーチ・気候サミットについて
探究授業の中でSDGsの取り組みの具体的な方策の一つとして、気候危機の現状を知った生徒の中から、具体的に自分たちにできることはないかと立ち上がった生徒が出てきたグレタトゥーンベリさんの活動に感化され、生徒会の協力を得て全校に共に立ち上がるようこの生徒たちが呼びかけ、第一回マーチには400人が集まった。市内街頭を行進し、最後に市役所前にて、浜松市長に私たち生徒の、大人だけに私たちの未来の気候対策を任せられない、などの思いを込めた提言書を提出した。これにより、Z世代の意見交換の場、若者会議が実現した。毎年生徒から生徒へ、世代を超えて環境、気候危機の思いは引き継がれた。この活動は環境白書に取り上げられ、小泉環境大臣(当時)が注目してくださり、応援メッセージをくださった。私たちからも、小泉さんを応援するメッセージを送った。後に、小泉さんは、実際に本校を訪れ、全校生徒にこの活動を後押しする熱い思いを語られた。代表生徒と小泉さんとの座談会を通して、本校生徒たちはより一層この活動を継続することの意義を深く理解した。2023年の第6回気候マーチでは全校生徒から有志約1000人が集まり、マーチを行った。この活動は今後も続いていくだろう。気候危機に立ち向かう、Z世代の象徴として。
環境シンポジウム・気候サミットについて
本校を会場として2023年10月21日に「気候変動から未来を守るシンポジウム2023~いま、果たすべき教育の役割とは?~」が行われた。Z世代と呼ばれる若者世代における気候危機への想いを広め、気候危機に対する教育現場の実践を共有し、今後の教育における環境問題のあり方を考えることを目的としたこのシンポジウムでは、江守正多先生(東京大学未来ビジョン研究センター教授/国立環境研究所地球システム領域上級主席研究員)による基調講演「気候危機と私たちの未来~持続可能な地球のための大転換~」をはじめ「中高生への環境(気候危機)教育~これからの教育現場について~」と題したパネルディスカッションを行った。午後の部では、「第3回小中高全世界気候サミット」をオンライン開催した。日本の小中高だけでなく、全世界(モンゴルやニュージーランド、オーストラリア、モザンビーク)から多くの児童生徒、気候変動に対して活動している方々が参加し意見交換を行った。ゲストとして登場した元五輪選手で現在エコアスリートとして活動しているリディアン・カウリーさん(リオ五輪、東京五輪で競歩に出場)や元競泳選手アトランタ五輪入賞、元国連職員の井本直歩子さんらが気候変動対策について生徒たちにアドバイスを行った。
第15回ユネスコスクール全国大会
またこの日は、ユネスコスクール全国大会も同時開催されました。ポスターセッションの部では生徒5名が参加して本校の取り組みを発表しました。教育関係者向けのイベントでしたが、代表生徒たちは堂々とプレゼンできました。気候マーチや気候サミット、部活でも取り組んでいるフェアトレード普及活動などESD/SDGsに関連する取り組みを発表しました。