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校長ブログ:「未来を生きる生徒たちに」~入学式の式辞より~

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 新入生を迎え、新しい学年がスタートして一ヶ月ほどが経とうとしています。

 「教えない学校」3日間を通して、学校になぜ通うのか、なぜ学ぶのか、なぜ浜松開誠館なのかなど、自分自身で深く考えることができたでしょうか。

 この激変する世の中で、あなたたちは未来を見据えたくましく生きていかなくてはなりません。そのためには、現状 (社会の様子) を知り、自分を知ることが大切です。

 そこで最近の社会状況を振り返ってみましょう。

 気候危機をはじめとする自然災害、コロナ禍は、世界のすべての人に生じているものであり、私たちは、地球社会のあり方を考え、持続可能な社会へとアップデートしていかなければならないことに気づきました。その中で大切なことは、個人、地域、国がつながり、協力して世界の課題を自分ごととして捉え、協調と調和の精神のもとで解決していく態勢が必要だと理解することです。

 SDGsのトップスローガンは、「Leave no one behind( 誰一人取り残さない) 」です。

 私たちは本当に課題を自分ごととして捉えているのでしょうか。他者、弱い立場にある人のことも、考えられているのでしょうか。

 皆さんには、自分が幸せだと感じる時、周りの人たちの幸せをも考えることのできる「誰一人取り残さない」という精神をもてる人に成長してほしいと願っています。

 私は、「誰一人取り残さない」社会を実現することが、人間としての価値なのだと考えます。本校で学ぶ生徒の皆さんが、社会活動の中心となる年齢になった時、今育んでいる豊かな心をベースに、そのような社会を築いてくれることを期待しています。

 先日行われた、「緊急応援気候マーチ」では「Just Transition(公正な移行)」が呼びかけられました。

 自分たちの思いを訴えるだけではなく、多くの人のことを考えたうえでのマーチから、皆さんの成長を感じることができ、とても嬉しく思いました。また、そのような精神を持つことができる皆さんを誇りに思います。

 これから先、カーボンニュートラル社会への移行に伴い、課題もあると思いますが、皆さんの未来のために、地球のために、協調・調和精神のもとで持続可能な社会へアップデートできるように、ともに課題解決に向かい歩んでいきたいと考えています。

  

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