校長ブログ:オンライン気候マーチから考える
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生徒の皆さん、全校参加の『オンライン気候マーチに参加』して、完成した映像を視て、どのような感想を持ちましたか。
全校生徒で「気候危機対応策」に取り組んだことは、未来の地球を守る一助を担ったと考えます。
しかし、「2030年までに平均気温上昇1.5度未満を目指す」ことに対して、大きなうねり(同世代も合わせ、多くの皆さんが意識して温暖化防止対策に取り組もう)に本当に繋がったのでしょうか。
本校生徒の皆さんには、その点を検証し考えてほしいと思います。何事も実行したことが効果的であったかを考えることはとても重要です。効果的でない場合は、違う対策を行わなければなりません。課題解決の方法を考えて考えぬくことが大切であり、真の学習です。この時に、一人では良い知恵がでないかもしれません。だから、友だちと議論することが必要となります。
2015年の世界市民会議のレポート結果では、世界全体の66%は気候変動対策を「生活の質を高めるもの」と考えていますが、日本大会では60%が「生活の質を脅かすもの」と捉えているという結果です。なぜこのような違いが現れたのでしょうか。いずれにせよ、気候変動の対策について、後ろ向きに考えていることがわかりますね。
このような意識を変えるためにはどうしたら良いのでしょうか。
小泉大臣とのオンラインミーティングの際、大臣がヒントをおっしゃいました。「自分の身の回りをより良く変えることができるだろうと考えを巡らせ、改善できることを一つひとつ探すのが楽しい。」と。「楽しく行える温暖化防止対策」この視点は多くの人を巻き込む一つのポイントですね。
なぜ、60%が「生活の質を脅かすもの」と捉えているかを考えると、皆さんがこの先やるべきことが見えてくるでしょう。
今回は「気候危機」についての課題解決に向けてでしたが、皆さんそれぞれが課題として捉えていること、興味関心は様々だと思います。表面的な「やった」に終わることなく、真の学習を目指して、ともに学んでいきましょう。