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高校校長講話 12月 2学期終業式

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2学期の終業式 講話

高校校長 中西孝徳

1 2学期を振り返って

 今日は、作文や読書感想文の入選、英語検定・漢字検定の合格、部活動の大会成績の表彰を実に多く受けることができました。生徒の皆さんや先生方の支援のたまものです。その努力と成果に感謝いたします。さらに、全生徒1,100人余には、色々な才能があることを確信しました。

 今日の朝、新モンゴル小中高一貫校から、本校からの贈り物(色紙「誠心敬愛」書道部高2生徒筆)を校内に掲示しモンゴルの生徒が読んでいますとのメールが来ました。12月13日ナラン校長先生が本校に来られた時、1階のエントランスで音楽部の生徒による新モンゴル小中高一貫校の校歌を演奏や講演後の空手部の演武を鑑賞され、とても感動されていました。研修旅行などと重なっていましたので、今日お話ししました。音楽部や書道部の生徒の皆さん、ありがとう。

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 さて、開誠館の生徒の課題は何でしょう?

それは、Kcompass・7つの習慣J・クエストエデュケーションで身につけたことを習慣化し、当たり前にできるようにすることです。立ち止まり礼や1日1回「ありがとう」も、運動部の毎日の基礎練習の繰り返しと同じで、習慣化しましょう。先日のあいさつ名人カードの結果発表は3学期始業式にします。

次に、授業重視・集中と演習量の確保です。演習量は復習重視で、家庭学習の時間を十分にスタディサプリとスタディサプリイングリッシュを活用してください。

2 今日は、言葉は人を活かす、強くするという話をします。

以前に話をしたことですが、数学者の広中平祐氏が高校生に講演したとき、生徒からの質問「なぜ、勉強するのですか?勉強するとどうなるのですか?」という質問に対し、広中氏は、「学ぶことによって、ヒトは物事に対し深く、広く考え、強くなる」と答えています。

-1)「松岡修造の人生を強く生きる83の言葉」(アスコム出版)の紹介です。

地方の新聞の中で、アスコム取締役編集部長の柿内尚文さんが松岡修造さんの本を以下のようなエピソードと共に紹介していました。昨年の夏、この『松岡修造の人生を強く生きる83の言葉』に関して面白いエピソードがありました。夏の甲子園で秋田商業が80年ぶりにベスト8に進出しました。その原動力の一つがこの本だったと、スポーツ新聞に取り上げられていたのです。

 そのチームのキャッチャーが県大会の前にこの本を見つけてチームのみんなで回し読みしたそうです。その結果、県大会で優勝し、甲子園でもベスト8まで勝ち進んだのです。もちろんそれだけが勝ち進んだ要因ではないと思います。でもこの本を甲子園の宿舎に持ち込み、宿舎で朗読会を開いて、みんなで気持ちを高めたり精神的な部分を鍛えたりしたことがプラスになったんじゃないかと思うんです。

 「この本のお陰で自信がついた」とスポーツ紙に書かれていました。そんなふうに、1冊の本との出会いが人の心にプラスの影響を与え、人生を大きく変えてしまうことがあるのです。「いい言葉を探そう」と思って読めば、本は人生にそんな出合いをもたらしてくれる素敵なメディアです。

 ポジティブで熱い男のようなイメージがある松岡修造。しかし本当は、人と比べるとかなり消極的で弱い人間です。だからこそ、苦しいとき、辛いときは自分を鼓舞しようと、「修造がんばれ!」「大丈夫。できる」「絶対できる」と声に出し、ときには心の中で、彼は強く叫び続けてきたのです。では、「松岡修造の人生を強く生きる83の言葉」いくつかの言葉を紹介します。

「よーし、絶対に勝つ。勝ったらケーキだ!

「緊張してきた。よっしゃあー!」「崖っぷちありがとう! 最高だ!

「自分を好きになれ!」「真剣に考えても、深刻になるな!

「性格は変えられない。でも心は変えられる」「反省はしろ! 後悔はするな!

「チャンスをピンチにするな!」「偶然やラッキーなどない。つかんだのはおまえだ!

「がんばれ!ではなく、がんばってるね!

「緊張した時は心を入れて息を吐いてみよう」

 「負けたことは悪いことじゃない!」「あなたが変われば、周りも変わる」

 「自分の弱さを認めたとき、人は、前進する勇気が湧いてくる」

 

—2)次に、国分秀男 東北福祉大学特任教授 古川商業 女子バレーボール部元監督の話をします。

 国分先生は、全国制覇12回/全国大会77回出場 県大会以上の優勝150回導いた先生で、雑誌の対談「勝利への道を開く」の中で、全国制覇するチームづくりの条件を話しています。

 心・技・体のうち、どれが一番大切ですかという質問に対し、まず、心を優先したチームづくりですと答えています。次に「技」です。技術は基礎基本ができていればよい。最後に「体」と答えておられます。さらに、全国を制覇するには、チームの中に自分で考え、決断し、行動できる選手がいることと語っておられます。

 次に、国分先生の師に当たる先生から学んだことを紹介しています。夢を実現するためには、それを言葉にすること。夏のオリンピックに出た選手のうち、メダルを言葉にした選手の中にメダルを手にしています。言葉にしなかった選手は一人もメダルを取っていないことからも、言葉にする大切さを物語っています。

 最後に、どんな選手が伸びますか?という質問に対して、「人の成長は、素直さに比例する」と答えています。「人の成長は、素直さに比例する」をよくかみしめてください。

 

  短い冬休みです。日々の時間を大切に、少しでも自分を成長させることをしてください。

  新年、3学期 6日の始業式で元気な姿で会いましょう。

 

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