高校校長だより 9月号 2学期始業式講話
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2学期 始業式 校長講話
高校校長 中 西 孝 徳
皆さん 多くの表彰にあったように、よく頑張りました。善行賞も続いています。本校生徒の活躍に素晴らしいものがあります。良き伝統ができています。また、昨年のリオオリンピック、この夏の世界選手権(陸上、レスリング、卓球、バドミントン,柔道)での日本選手の活躍にも素晴らしいものがあります。このような中で2学期を迎えました。「立ち止まり挨拶」を1学期以上に、8割以上の生徒ができるように頑張りましょう。
さて、みなさん自身の夏休みの成果はどうでしたか? 夏課題をはじめ、よく復習ができましたか。復習の効果は1回に比べて4回で8倍の効果があることを1学期の終業式で話しました。
今学期は、特に中学3年生は部活動が一区切りついたら、3か年分の復習を始めてください。基礎基本が大切です。また、高校3年生は進路決定時期の大事な時期です。準備はできていますか?Z会の調査では、高3の受験生で夏の計画の達成率が60%だったといわれています。不足分は今日から取り組んでください。他の学年の生徒一人ひとりの皆さんも、今日、夏休みの振り返りと2学期の目標・計画を立ててください。ゴールから今を計画し、実行してください。
今日は、3つ話をします。
「1」 2学期の行事や施設整備について
1)篠原グランドの野球場とサッカー場および、このアリーナとサブアリーナの照明を水銀灯からLEDに変えました。これによって、すぐに点灯し、今までより明るくなり、さらに電気代が節約できるようになりました。便利になった分、使い方を工夫してください。
2)10月 インドネシアから中学3年生が来校、高校生対象に鈴木浜松市長の講演やグローバルコース公開授業があります。11月には私学教員研修として、本校会場として英語・理科が行われ、外部の方々が来られます。このような機会に、さまざまなことを気づき学んでください。
4)来年の3月3回目(11日間)語学研修をオーストラリアで実施します。対象中学1年から高校2年のみなさんです。この研修会の説明会を10月ごろに開催します。
5)10月過ぎごろから、今年も高強度有酸素運動を体育の授業に取り入れて、学力向上の効果を測ります。これらのことを通じて、皆さんの自己肯定感を育み、各自の文武両道を向上させたいと考えています。
「2」「やり抜く力」について 茂木健一郎 著 「やり抜く脳の鍛え方」学研プラス
みなさんは「ヘタレ脳」「やり抜く脳」どちらですか?
「ヘタレ脳」の人・・・・いつもイマイチ、中途半端!
1)「ちゃんとやらなきゃ」と思うほど三日坊主で終わり、後から落ち込む
2)集中力が続かなくて、いつも悩んでいる
3)物事の成否は、すべて才能で決まると思っている
4)よい評価をもらったら、半分以上マイナスとして受け止める
5)「きっと、マズイことになる・・・」が口ぐせ
6)自分はつくづく運がないと思ってしまう
「やり抜く脳」の人・・・・目標達成の回路が強化された
1)自分のやるべきことで手を動かして、何だかいつも忙しい
2)行き詰まったら瞬時に頭を切り替えて、後で続きをやる
3)難しいことを考える前に、とりあえずやってみたくなる
4)おだてに乗りやすく、すぐにその気になる
5)「何とかなるさ!」が口ぐせ
6)自分にはなぜかラッキーが舞い込んでくる
それぞれ、該当項目が3つ以上あれば、「ヘタレ脳」か「やり抜く脳」です。
*生まれつきどちらかの脳に、きまっているのでしょうか?
女子マラソンの有森裕子さんの話をします。 高校入学時に陸上部に入部を希望したものの、素人同然だった有森さんの入部を認めませんでした。それでもあきらめなかった有森さんは自己アピールを粘り強く続けて、1か月後に許可されました。高校では特段目立った記録を出すことができませんでした。大学も同様でした。大学卒業後の進路も、実業団であるリクルートへは、半ば押しかけのような格好で連絡を取り続け、その熱意を小出義男監督に認められ、最初は「マネージャー兼選手」という形ようやく入部できました。有森さんは、その後のバルセロナ・アトランタオリンピックの2大会連続でメダルを獲得されました。彼女は「やり抜く脳」を鍛えた結果、大きな結果を産みだした人です。
つまり、鍛え方次第です。
なぜ、三日坊主になってしまうのかを、「やり抜く脳」の観点から解説しましょう。
改善点
要因 ①ゴールが設定されていない いつまでに、どのくらい(具体性)
②やるべきことが明確化されていない 達成日までに、日々やることを明確に細分化する
③報酬が用意されていない 日々の達成時に、小さな報酬をその報酬が、 脳を活性化させる
↓
できていない自分の落ち込む
↓
「三日坊主」状態に陥る!
大きな結果を出せる人は、目の前のことに専心することと同時に、思考力や行動力、教養を広げる努力も怠らない。
「3」言葉の力 「その一言」 高橋系吾 作
その一言で 励まされ
その一言で 夢を持ち
その一言で 腹が立ち
その一言で がっかりし
その一言で 泣かされる
ほんのわずかな一言が
不思議な大きな力を持つ
ほんの一寸した一言で
たった一言が人の心を傷つけます。たった一言が人の心を温かくします。ことばには力があります。あたたかい言葉は温かい心の蔵から出てきます。日々、思いを言葉にすれば性格や運命も変わります。
2017年9月24日(日)午後 TED✖HAMAMATSUが静岡文化芸術大学 講堂で行われます。高校生20名が無料招待されます。詳しくは、HRや職員室廊下の掲示を見てください。
以上、2学期を、言葉を大切にし、本気で自分を成長させることを実践しましょう。本気とは「これだけは絶対に実行する。実現する」という心の軸をもって取り組むと良いでしょう。
以上、2学期始業式の講話とします。