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高校校長だより:4月号 入学式の式辞

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平成27年度 入学式  式辞

本日、多数のご来賓の方々をお迎えし、入学式を挙行できましたこと厚くお礼申しあげます。

保護者の皆様、ご子息のご入学おめでとうございます。

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。

 私は、今年度より校長として着任しました中西孝徳です。前任校は、名古屋のノーベル物理学賞で有名な名城大学の附属高等学校です。教科・科目は理科・生物です。私の志は、この浜松開誠館中学校高等学校の徳育を要とした文武両道の中高一貫教育をさらに深め、広げていくことです。いろいろな機会があれば、皆さんのクラスに行って、お話をしたいと思っています。

さて、入学に際し、新入生の皆さんに伝えたいことがあります。

皆さんにしていただきたいことが3つあります。

 一つ目、心機一転 気持ちを新たに始めること

 二つ目、入学できたことはいろいろな方の支えがあってのことです。

     特に保護者の方に家に帰ったら感謝の意を伝えてください。

 三つ目、自分の 夢=志 をもつこと、

 今日は、志について話します。

 今、NHK大河ドラマ「花 燃ゆ」吉田松陰の妹を主人公にしたドラマが放映されています。その中の吉田松陰という方について紹介します。松陰は当時の日本の状況を憂い、外国の知識や技術を取り入れようと、居ても立っても居られない思いで、ペルーが来航したとき、黒船に密航しようとして失敗し、大罪人になった人です。ペリーからも寛大な処分をという計らいもあって、極刑を免れ、故郷の山口県萩市の自宅に幽閉された囚人です。28歳の時その獄中にあって、わずか13か月の間、数十人の罪人、浪人や町人たちに学問を教えた人です。その学びの場が「松下村塾」です。その弟子たちのうち、明治維新を支えた高杉晋作や、明治の初代内閣総理大臣となった伊藤博文もいました。松陰は一人一人の塾生に「己の志」を気づかせ、至誠貫徹することの大切さを教えた人物です。

 松陰の言葉の一つに、

「至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり。」

 誠を尽くして、動かなかったことは、いまだ一つもない。 つまり、誠を尽くせば、必ずことは成し遂げられるということです。

 浜松開誠館の「開誠」の誠は、至誠の誠です。今日の良き日に、夢を「志」まで具現化し、この学び舎の6年間または3年間でその礎を築いてください。至誠を貫き通してください。

 志をもつことによってぶれない心となり、目標に向かって邁進できる人間になります。

 志を遂げるには、至誠を貫くことです。そのためには、友と互いに「切磋琢磨」しなければ実現できません。原石である皆さんを磨くには、柔らかい布では磨けません、ともに生活する友と互いに厳しく接しなければなりません。原石を磨くにも、成長するためにも優しくも厳しい環境が必要となります。勉強もスポーツも同じです。友とともに両方に挑戦するのです。

 そのため、我々教職員が一丸となって成長するための大きな壁となって立ちはだかることや全力で支援したりします。大いに挑戦してください。

「志をもち、至誠を貫き、試練に共に立ち向かう力強い生徒」になってください。

 そのためには、やり遂げる意志と情熱が必要です。さらに、本校は、文武両道の要である徳育として、中学校3年間ではKコンパスを、高校3年間では7つの習慣Jを学びます。志を遂げるためのスキルを養うことができます。是非、身につけて、自分のものにしてください。今後の社会が求める財産としての「人財」となることができると思います。これからの6または3年間、厳しくも楽しんでください。

 最後に、保護者の皆様、本校の教育方針をご理解いただき、ご協力ご支援をお願い申し上げます。

 以上をもしまして、式辞と致します。

平成27年 4月  7日  

浜松開誠館中学校高等学校 

高校校長  中西 孝徳

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