中学校校長室より
学校行事
皆さま、こんにちは。私は4月1日付けで中学校校長に着任いたしました、髙橋千広です。
どうぞよろしくお願いいたします。
創立20周年記念式典を開催する年に、着任できたことに誇りと喜びを感じると同時に、大きな責任を持ったことに身の引き締まる思いです。
4月5日に始業式、4月6日に入学式が行われ、新入生を迎え、平成30年度の教育活動が始まりました。教職員一同、お子さまの夢の実現に向けて、成長、自立を、全力で支えてまいります。
今後とも、本校教育の推進にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以下に始業式の言葉を掲載させていただきます。
4月5日(木)始業式の言葉 ~心で見よう~
皆さん、おはようございます。
進級おめでとうございます。
皆さんは、きっと新鮮な気持ちで、希望を持って今日を迎えたことと思います。
このように、希望に満ちた皆さんの顔を見ながらも、先日テレビで見た、福島県飯館村の小中学校四校の再開の様子が頭に浮かびます。東日本大震災から7年が経ちます。通学、通園する子どもは104人と原発事故前の7分の1に減り、大半は避難先の福島市からスクールバスで通うそうです。そのような状況のなかでも、代表生徒は、「もう一度、この学校で歴史を作っていけると思うと、胸が弾む。」と明るい顔で力強く述べていました。
私は、そのひたむきで前向きな姿勢、感謝する心に胸を打たれるとともに、大きな励ましを受けました。
今ここに、始業式を迎えられるのは、当たり前のようなことですが、当たり前のことを感謝しなければならないと思います。浜松開誠館中学校、高等学校へ登校し、勉強したり、部活動をしたりできることは大変幸せなことです。
さて、皆さん一人ひとりが、「今年はこんなことをがんばろう。とか、こんな自分になりたい。」と、様々な目標を持っていると思います。目標は大切です。例えば、ケーキを作ろうと考えたとき、こんなケーキにしようと考えて調理をします。だからこそ、出来上がった時にあーうまくできたなとか、ちょっと失敗してしまったなと結果を判定することができます。だからこそ、目標はしっかり立てて始めましょう。
では、私の目標はというと、より良い浜松開誠館を作ることです。髙林一文理事長先生より教育宣言が掲げられました。「愛情教育により、笑顔がはじける徳育の浜松開誠館」です。そこで、中学においては、理事長先生の教育宣言を受け、こんな生徒であってほしいという目標を「自然愛や人間愛を大切にする豊かな心を持ち、夢に挑む生徒」としました。今はサクラがきれいですね。植物を見てきれいだなあと思える心、人に感謝したり、労わったりする心を大切にしてください。その豊かな心が自分を強くするとともに、自分を大切にでき、人をも大切にすることにつながります。また、夢の実現にもつながります。
先生方、事務の方、教職員全員が、生徒の皆さんの夢実現に向けて、愛をもって接していきます。先生たちは愛があるからこそ、時には厳しく接することもあります。
皆さん、知っていますか。本当に大切なことは、見えないところにあるということを。星の王子様という絵本の中に「ものは心で見る。かんじんなことは目では見えない」というキツネの言葉があります。目に見えることだけで判断するのではなく、相手がどうして、そう言っているのかを考えることを努力してみてください。思っていることと真逆のことが見えるかもしれません。
夢の実現には二つの大切なことがあります。一つ目は、学習(自分が学ぶ)こと、二つ目は人の良さを認めること(人と協力できること)です。この人の良さ認めることは、表面を見ただけではできません。お互いを知るために会話をしたり、協力して作業をしたりコミュニケーションが必要とされます。コミュニケーションした分、仲良しになれるとキツネも言っています。
ぜひ、お互いの良さをみつけ認め合い、それぞれが、自信を持ち、磨きあえる集団であって欲しいと思っています。そして、一人ひとりが浜松開誠館の生徒であるという誇りをもって目標に向かって過ごしてください。
さあ、皆さん、私たち全員で豊かな心を持ち、笑顔がはじける浜松開誠館を目指していきましょう。
平成30年4月5日 浜松開誠館中学校 校長 髙橋 千広