高校校長だより:10月号 校内体育大会講評
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10月2日(金)校内体育大会の講評
皆さん お疲れ様でした。昨日の雨風を考えると、今日1時間遅れで校内体育大会ができ無事終了できました。これは、開誠館ならではの人工芝のグランドだからです。今までの保護者の方々の協力、昨日や早朝からの色々な人の協力や支えがあったからです。また、今日のみなさんの姿を見ると、身体能力の高さと一生懸命さにおどろきました。これだけの能力があれば、学力も相当のびると確信しました。互いに「感謝」をしましょう。家に帰って家族にも。
各競技での優勝おめでとう! 感動を大切に分かち合ってください。また、
おしくも優勝を逃したブロックのみなさんは、こんな気持ちではないでしょうか?
くつひもに くやしさのこるうんどう会
この句は、伊藤園 おーいお茶新俳句大賞 小学校の部優秀賞 埼玉県加須市立水深小学校 小鮒未来(8歳)さんの作品です。今日の青春の思いを、皆さんも、俳句にしてみたらどうでしょう。
*話ではしていませんが、一句作りました。
浜かぜとともに 俺たちの思い出が とおり過ぎた
次に、「残心」ということについて話します。
これは、みやざき中央新聞』2563号「みやざき中央新聞のホームページ http://miya-chu.jp/」の中で編集長の水谷謹人さんが「残心」ということについて以下のように述べています。
武士の世界は生きるか死ぬか、殺すか殺されるかという真剣勝負の世界だ。勝負に勝ったあと、ホッとして油断すると、今打ち負かした相手から不意に襲い掛かられて命を落とすかもしれない。そこまで想定して、勝ったあとでも油断することなく、身構えと気構えを残すことを「残心」という。
『日本人の知らない武士道』の著者で、武道家のアレキサンダー・ベネットさんは、ニュージーランド生まれで、17歳の時に日本の高校に留学。日本の文化を学ぼうと剣道部に入部した。現在、剣道7段、薙刀5段、居合道5段。技を極めれば極めるほど、その奥にある武士道の精神に惹かれていった。
一つは「礼」、もう一つは「残心」だった。勝っても負けた相手の気持ちを慮って、喜びの感情を表に出さない。稽古の時も、相手のおかげで自分の精神と体が鍛えられることに感謝の気持ちを持つ。こういうことが武道の「礼を尽くす」ということなのだそうだ。
「残心」は、「日本人の何気ない作法に今も生きている」と言う。例えば、客と電話で話しした後、すぐ電話を切るのではなく、相手が受話器を置いたことを確認した上で切る。客を見送る時は、店先に立ってその姿が見えなくなるまで見送る。そんな日本人を見てベネットさんは感動した。「ここにも残心がある」と。
みなさん 徳育の学校 開誠館学んでいます。礼と残心を実践しましょう。
保護者の皆様も、お気をつけて交通安全でお帰りください。
本日はありがとうございました。
以上、講評と致します。