【浜松開誠館未来戦略】有酸素運動で学習も変わる[体育]
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2016年より始動させる「未来戦略」では、「学び」を活性化させるさまざまな手段を考えています。その中のひとつに「有酸素運動を取り入れた学習」があり、学習能力を向上させるためのさまざまな手段のひとつに位置づけています。担当の國保 塁の記事をどうぞご覧ください!
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■「体力向上が学力向上につながる!?」~一人ひとりの文武両道を目指して~
[担当:國保 塁]
浜松開誠館では、未来戦略プロジェクトの一環として日々の学校生活の中で有酸素運動を実施し、心身ともに健康な状態を生徒自らの力で獲得し、より充実した学校生活を送れるようなプログラムの検討を行っています。
今回はその背景と、現在の進行状況について少しお話をします。
以前読んだ本にこのような内容のことが書かれていました。
「昨今、子供達の学習能力の低下が問題視されている。その原因として、外遊びの減少等による基礎体力の低下が大きな影響を及ぼしている。」
これは、子供達が取り組む学校や家庭での学習に顕著に表れています。基礎体力が低い子供は、学習中すぐに姿勢が悪くなり、周囲の物事に気を取られ、長時間高い集中力を持続できない。当然、学習効果が低下するという悪い循環に陥ってしまいます。子供ですから、得意でないことをやるとなればなおさらです。
「有酸素運動は、基礎体力の向上や生活習慣病の予防だけでなく、学習能力の向上にも効果がある」。
こういったことに向き合う中で、新たに9月から中学3年生を対象に有酸素運動と学習を組み合わせたプログラムを試験的に開始しました。
その内容は、授業の最初に2分間の計算問題(一桁または二桁の足し算)を実施します。その後、グランドに移動して、各自決められた設定のタイムで10分程度の有酸素運動を行います(運動強度は最大スピードの80%強度に相当するスピードです)。有酸素運動は、ランニングまたは球技を基本としています。
プログラムはまだ途中なのですが、計算問題の得点(クラスの平均点)は回数を重ねるごとに伸びてきています。
今回の結果に基づいて、どのような取り組みが生徒たちにとって最もよい効果を生み出すのかを十分検討したいと考えています。
國保 塁(こくぼ・るい)
奈良育英中・高~福岡大学体育学部~福岡大学大学院体育研究科~福岡大学スポーツ科学部助手を経て、今年度より本校サッカー部コーチ。運動が身体に与える影響についての考察をしている。「未来戦略プロジェクト」では「体育」部門を担当。
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