【浜松開誠館未来戦略】未来戦略で求めるもの
ニュース
10月より「未来戦略」についてリレー形式で紹介してきました。2015年の年末にあたり、「未来戦略」で本校が求める姿を今一度紹介します。
【関連記事】
【浜松開誠館未来戦略】知っていますか、2020年問題 浜松開誠館「未来戦略」2016年より始動
■「不易流行」
[担当:未来戦略推進室]
「不易流行」
昨今、教育関係者の発言等で、この言葉を度々耳にします。「不易流行」とは、江戸時代の俳人、松尾芭蕉の言葉であり、「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」ということ。新明解四字熟語辞典によると、
「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと」という意味とのことです。
この昨今、度々耳にする「不易流行」という言葉の奥深い意味を噛みしめ、これに照らしながら、我々が今進めている未来戦略の全体像について簡単に記載していきたいと思います。
《「不易」=いつまでも変化しない本質的なもの》
この「不易」の部分は、本校として、学校全体においては、『学校の理念(受け継がれてきた遺伝子)⇒学校文化)』であり、学びにおいては『学力(基礎学力)、知識』であり、社会生活を営んでいくという面においては『規範意識』であると置いています。
そうした上で、まずは、我々は「関わり」「環境」に分け、定義づけを行い、確固たる学校文化を形作り、学校としての土台を改めて確立しようと考えています。
参考:https://www.kaiseikan.ed.jp/newstab/cat-news/post_7601/
そして、学校の理念や学校の方向性に根ざしたもの、本校でなければ伝えられない価値を常に追求して提供していこうと考えています。同時に「関わり」の中で『規範意識』を育ませていきたいと考えています。学びの部分においては、まずもって、『基礎学力(知識)』を徹底的につけさせていこうと考えています。「学校で学ぶ勉強に何の意味があるの?」と思うことがあるかもしれませんが、社会に出て何をするにしても、『基礎学力(知識)』といった基盤が盤石であれば、さらに活躍できるフィールドは拡がると思います。知識はあればあるほど、考えも深まります。知識が増えることで新しい知識と既存の知識を繋ぎ合わせることを考えたり、逆に相反する知識が出てくることで既存の知識と照らし合わせ悩み考えたり。そういった中で、さらに思考が深まっていくわけです。また、思考が深まり、理解が深まれば深まるほど、また他の新たな疑問が生まれる。そして、またそこでも思考がはじまり、さらに思考が深まっていく。こういった積み重ね・思考の循環が、今、世の中で言われている「思考力」の育成につながっていくわけです。その基盤・スタート地点となるものが、まさに『基礎学力(知識)』になります。従って、非常に重要なものだと捉えて、この習得には特に力を注いでいきたいと考えています。
これらは、本校として教育活動をしていく上でのすべての土台となるもので、社会がいかに変わろうとも変わらない、絶対に外してはいけない不変なものだと考えています。
そして、その「不易」という土台に積み重ねるものとして「流行」があります。
《「流行」=新しく変化を重ねているもの》
この「流行」の部分を、本校として、「未来戦略における新たな取り組み」と置いています。これからの時代の変化に対応して、まさに今変化を重ねているところです。過去にブログ等でも紹介させていただいたことを中心に変化に対応すべく、進めております。
「不易」で土台をつくり、その土台をベースにして、「流行」で大学入試改革をはじめとする社会の変化に対応できるように育成していく、過度に「流行」に振り回されることなく、「不易」を踏まえ、日々意識を張り巡らせて、本当に社会が要求しているもの、本当に生徒達が求めているもの、本当に生徒達にとって必要なものを、考え抜きながら、提供していきたいと考えています。
【関連記事】
【浜松開誠館未来戦略】知っていますか、2020年問題 浜松開誠館「未来戦略」2016年より始動